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つくったもの

LINE予約、画面で見ると「うちでもできそう」だった

2026-06-27 ・ 著: mizuki

知り合いのカフェに、LINE予約の入口を作った。

最初は、ちゃんとした予約フォームを作るつもりだった。イベントを選んで、人数を入れて、名前と電話番号を入れて、送信する。よくある形だ。

でも途中で、これってフォームを開いてもらうより、LINEでそのまま聞いたほうが自然かもしれないと思った。

お客さんはLINEで「コンサート予約」と送る。あとは順番に聞かれる。催し、人数、名前、電話番号。最後に確認して終わり。

画面にすると、こんな感じになる。

画面例:お客さん側のLINE予約。実際の予約情報ではなく、説明用のサンプルです。
LINE
コンサート予約
ご予約ありがとうございます。まず、どの催しに参加しますか?

これは実際の予約情報ではなく、説明用のサンプル画面。でも、やりたいことはほぼこの通りだった。

大きな予約システムを入れるというより、いつものLINEの中に「予約を聞いてくれる人」を置く。そんな感じに近い。

Before:予約のやりとりが、少しずつ散らかる

小さいお店の予約は、最初から大混乱しているわけではない。

ただ、少しずつ散らかる。

お客さんから「予約できますか?」とLINEが来る。お店の人が「何日のですか?」「何名ですか?」「お名前は?」と聞く。返事が何回かに分かれる。忙しい時間に見ると、あとでどこまで聞いたか分からなくなる。

予約フォームを入れれば解決することもある。でも、フォームのURLを送る、入力してもらう、確認メールを見る、という別の手間も増える。

今回ほしかったのは、もっと手前のものだった。

毎回、同じ順番で聞いてくれること。

それだけで予約はだいぶ扱いやすくなる。

After:お客さんは、LINEの中で進める

お客さん側でやることは、かなり少ない。

まず「コンサート予約」と送る。候補から催しを選ぶ。人数はボタンで選ぶ。名前や電話番号だけ入力する。最後に内容を確認する。

途中の画面は、こんな感じ。

画面例:必要なことだけ順番に聞いて、最後に確認します。
LINE
何名でご予約ですか?
1名2名3名4名
2名
お名前を教えてください。
山田 花子
この内容で予約します。
催し:夜のうどんライブ
人数:2名
お名前:山田 花子

ここで大事だったのは、全部を賢くしすぎないことだった。

人数はボタンでいい。選択肢が決まっているから。

名前と電話番号は手入力でいい。人によって違うから。

催しの選択は、最初は横に並ぶ小さなボタンで出していた。でも候補が増えると見つけにくかったので、縦に見えるカードに変えた。中の処理を大きく変えたわけではない。見せ方を変えただけ。

でも、こういう小さい調整が効く。

予約は「高機能」より先に、「最初の一歩で迷わない」ほうが大事だったりする。

お店側には、必要な情報だけ届く

お店側で見たいのは、細かいチャットのやりとり全部ではない。

知りたいのは、結局これだ。

どの催しに、何名で、誰が予約したのか。

なので通知も、そこだけ見れば分かる形にした。

画面例:お店側には、見落としにくい形で予約内容が届きます。
新しいLINE予約
催し
夜のうどんライブ
人数
2名
名前
山田 花子
連絡先
LINE経由

実際の裏側では、予約内容を保存したり、入力漏れを確認したりしている。でも、お店の人が毎回そこを意識する必要はない。

「LINEで予約が来た。内容はこれ」

このくらい短く見えるほうが使いやすい。

あとで見返せるだけでも、けっこう助かる

LINEのやりとりだけで予約を受けていると、あとから探すのが少し大変になる。

誰の予約だったか。何人だったか。どの催しだったか。

チャットをさかのぼれば分かる。でも、忙しい店ではその「さかのぼる」が地味に面倒だ。

だから、予約一覧に残るようにした。

画面例:あとから見返すときも、LINE経由の予約として残ります。
日時催し人数経路
6/30 18:00夜のうどんライブ2名LINE
7/02 14:00親子ワークショップ3名Web

ここでメールアドレスを無理に聞かないことも大事だった。

Web予約フォームではメールが必要でも、LINE予約では連絡の入口がLINEにある。無理に仮のメールアドレスを入れると、あとで変なデータになる。

入口が違うなら、必要な項目も少し違っていい。LINE経由の予約として残せば、それで十分だった。

これは「大きなDX」じゃなくていい

今回作ったものを「LINE予約フォーム」と呼ぶと、少し違う気がする。

フォームをLINEに移植したというより、予約のときに聞く順番をLINEに置いた。

どの催しですか。何人ですか。お名前は。電話番号は。これでいいですか。

それだけ。

でも、その「それだけ」があると、お客さんは迷いにくい。お店の人も受け取りやすい。あとから見返しやすい。

小さいお店にAIや自動化を入れるとき、いきなり全部を変えなくていいと思う。

予約、問い合わせ、注文前の確認、イベントの申し込み。

そういう毎回同じことを聞いている場面に、まずは聞く順番を置いてみる。LINEの中で、ボタンを少し出して、必要なところだけ手入力にして、最後に確認する。

画面で見ると、思ったより小さい。

だから「うちでもできそう」と思いやすい。

「うちもLINEは使ってるけど、予約や問い合わせが少し散らかってる」

もしそういうお店なら、最初の一歩は大きなDXじゃなくていい。いつものやりとりを一緒に見て、どこで詰まっているか、どの順番で聞けば楽になるかを決める。

「こんなのも頼んでいいのかな」くらいの小ささからでいい。

むしろ、そういう小さいところから始めるほうが、ちゃんと現場に残るものになる。

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